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ボルゾイ
ロシアン・ウルフハウンドとも呼ばれるとおり、かつてロシアで狼狩りに使用されていた大型の視覚ハウンドである。
ボルゾイの祖先はアラビア説や、モンゴルの支配者が狩猟用に飼育していた犬が起源、などの説があるが定かではない。
13世紀頃からロシア各地で獣猟に用いられていた地犬を改良固定したものと考えられている。
1650年にロシアでボルゾイのスタンダードが制定されており、この内容と現在のボルゾイに大きな差はない。
ロシアン・ウルフハウンドは1936年ボルゾイ(ロシア語で俊敏)と改名され、最もノーブルな犬種として世界に知られるようになる。
ロシア革命以前はロシア国犬として皇帝や貴族の庇護を受けた事でも知られ、皇帝の犬舎には多くのボルゾイが飼育されていた。
第一次大戦前まで、ロシアでは狼狩りは組織的に行われていた。
狼が人の居住地近くに現れると、それぞれ3頭(メス1頭、オス2頭)のボルゾイを連れた猟師達が馬で駆けつけ、狼を追い、包囲して倒す方法がとられていた。
大型のボルゾイとは言え狼は手強い相手で、3頭のボルゾイが同じ速さで走り、3頭の力を合わせる事により狼退治が可能であったと言う。
ボルゾイはどの種類の狼よりも足が速く、獲物の耳の後部に咬み付き地面に組み伏せる事ができた。
当時のスポーツとしての狩猟では、貴族は2輪馬車に乗り、多くの従者を従えて数10頭のボルゾイを群れで走らせ、数日間も領地を巡ったと言われる。
皇帝による狩猟の規模はさらに壮大で、想像を絶するものである。
100頭以上のボルゾイと同数のフォックス・ハウンド、何百と言う馬や人などを運ぶ特別列車が狩猟場に向かう国家行事であった。
草原を逃げる狼をボルゾイが追い、馬に乗った人間がボルゾイを追う。
こうして捕えた狼は縛り上げたが、何と再び放される。
放された狼は次回の追跡ではより賢く慎重、獰猛になって猟の醍醐味が増すのだと言う。
トルストイの「戦争と平和」に当時のロシア貴族の狼猟の様子が詳細に記述されている。
歴史上、狩猟にこれだけの労力と時間、金銭を費やした国は他に無いと言われている。
1917年ロシア革命後のソ連ではボルゾイの消息は不明となる。
貴族とともに「追放」されたとも言われる。
他の多くの犬種同様、本国での存続が危ぶまれる事態となった犬種はイギリスに渡り保護され、さらに発展する事になる。
ボルゾイは現在では狼狩りに用いられる事はなく、家庭に迎え入れられ観賞犬として人気が高い。
背がアーチした空気抵抗の少ない独特の体形をもち、深い胸、長い肢が快速の走りを可能にしている。
大型犬特有の温厚さの裏に、時として荒々しい面も見られ「昔」を失ってはいない。
他の動物に対する攻撃本能が衝動的に顔を出す。
戦前日本にも輸入され注目はされたが、庶民が飼育する犬種ではなかった。
近年、某畜犬商社が会社の看板犬としてボルゾイを起用し「高級」イメージを売り物にした事もあってか、この犬種は「高貴」とか「ノーブル」とかの美辞で形容される事が多い。
余談であるが、この商社が倒産した時に、この看板犬が二足三文で処分された光景は「高貴」とは裏腹の痛ましいものであった。
ロシア
ハウンド(AKC)
ハウンド(KC)  
第10グループ(JKC)
♂71cm以上
♀66cm以上
♂34〜47.6kg
♀27.2〜38.6kg