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ブラック・ロシアン・テリア
ブラック・ロシアン・テリアは犬種名に「テリア」と入っているが、この犬種の成立の過程や役務内容を見るとワーキングループに属する犬種として分類されている事は妥当である。
ブラック・ロシアン・テリアの歴史は比較的浅いが、原産国ロシアではロシアの象徴として扱われている。
ブラック・ロシアン・テリアは第二次世界大戦後の冷戦時代、モスクワ郊外に設立されたレッドスターケネルにおいて、メドヴェジェフ大佐の指揮の下、遺伝学者リセンコなど科学者が結集して軍事目的に作出した特異な犬種である。
ロシア特有の広大な領域を巡回管理できる体力、侵入者を発見し捕まえる事ができる敏捷性と力強さ、シベリアの極寒の冬に耐えられる厚いアンダーコートを伴った防水性の被毛を備えたブラック・ロシアン・テリアはまさにソビエト政府の理想の犬であった。

ブラック・ロシアン・テリアの作出にはジャイアント・シュナウザーエアデール・テリアロットワイラーニューファンドランドグレート・デンの他ロシア原産の犬種も用いられ、およそ17犬種の血が入っていると考えられてい る。
外貌から考えて、ジャイアント・シュナウザーがブラック・ロシアン・テリアの基礎犬になった事は疑う余地がない。
後にブラック・ロシアン・テリアはロシアの遺伝学の進歩(論争)に貢献した犬種として知られる事になる。
遺伝学者リセンコは「生後訓練によって獲得した能力や後天的特徴は遺伝する」との仮説をたて、これを実証するためにこの犬種を利用(操作)したのである。
ブラック・ロシアン・テリアは国境、拘留所、軍事施設などに配属されていたが、1950年代半ば強制収容所の閉鎖とともに数が余る事態となる。
対策としてレッドスターケネルは、民間人へのブラック・ロシアン・テリアの子犬の販売を解禁した。
1950年代後期には退役した軍人がブラック・ロシアン・テリアを家庭に連れ帰り、ブラック・ロシアン・テリアは一般市民の生活にも番犬として定着した。
その後ブラック・ロシアン・テリアはバルト海諸国、ウクライナ、シベリア、フィンランド、ハンガリー、チェコスロバキアそして、アメリカ合衆国へと紹介されて行った。

ブラック・ロシアン・テリアの最初の犬種標準に該当するものは1958年に発表された「軍用犬の訓練と取り扱いについての規則と要件」と言える。
この犬種標準が何度か改定された後、ソ連農業省は1981年5月13日に初めて犬種標準を公認した。
ブラック・ロシアン・テリアは1984年にFCIに公認された。
イギリス(KC)は1998年に、原産地を優先させた名称ロシアン・ブラック・テリアとして公認した。
アメリカ(AKC)には2004年7月1日、151番目の犬種として公認されている。
本質的にはガードドッグのため見知らぬ人には用心深いが、勇敢で順応性があり、訓練は容易。
ロシア
ワーキング(AKC) 
ワーキング(KC)
♂68.6〜76.2cm
♀66.0〜73.7cm