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フィラリア症(ふぃらりあしょう)

フィラリア症は犬糸状虫が蚊により媒介され、心臓(右心室)や肺動脈の血管内に寄生し、血液の流れが妨げられるために心臓機能、肝臓、腎臓等に障害を起こす寄生虫症で犬の死因の第1位を占める病気である。
フィラリア症の寄生率は都市周辺部で最も高く、東京近郊では、一夏を経過した犬の38%、二夏で89%、三夏で92%が感染するとされる。
別名、犬糸状虫症と言う。

感染経路:
感染幼虫を体内に持った蚊が犬を刺し幼虫が犬の体内に入り、 皮下筋肉内で2〜3ヵ月発育する。
感染から7ヵ月目、発育した幼虫は 右心室(肺動脈)に到達し、さらに3ヵ月発育して成虫となり、ミクロフィラリアを 産出する。
産出された ミクロフィラリアは血液中に放出され全身に拡がり、 犬を刺した蚊にミクロフィラリアが移行し、 蚊の体内で約2週間かけて、第1期から第3期幼虫まで成長する。
蚊が感染した犬を刺しミクロフィラリアが伝播される。
フィラリアの感染経路

症状:
フィラリアに感染した当初やフィラリアの寄生数が少ない場合には犬体に別段の変化は見られない。
フィラリア症の症状はフィラリアの寄生数と犬の体格(心臓の容積)によって現れ方に差が生じる。
大型犬、小型犬にかかわらず、寄生するフィラリア虫の大きさは同じであるから心臓容積の小さい小型犬には早く症状が現れる。
寄生するフィラリアの数が増えるに従い、又、犬が年をとるに従って食欲の低下や全身の循環不全を原因とする症状が見られるようになる。

初期症状
元気がなく疲れやすい、毛づやが悪くなる(栄養障害)、呼吸が速くなる、咳がでる、体重が減少する。

末期症状
貧血を起こし易い、運動直後に失神、喀血、腹水、黄疸、血色素尿をする、右心室拡張、肺動脈全閉鎖、そして最終的には心臓機能の低下(心不全)により死に至る。

参考ページ:
ペットのイエローページ・ペット飼育百科/フィラリア症

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